HIV予防薬のPrEPとは?副作用や飲み方、どこで買えるのかなど気になるアレコレを解説

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「PrEPってどのくらい効果があるの?」

「個人輸入で購入するのは危険?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では次のことを解説します。

PrEPを開始する前にきちんと確認して、処方を受ける場所を決めてくださいね。

PrEP(プレップ)とはHIV予防内服薬のこと

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PrEP(プレップ)とは、曝露前予防(Pre-Exposure Prophylaxis)の略語です。性交渉をする前からHIVの薬を飲むことで、HIV感染を予防できます。

PrEPの服用方法には毎日飲む方法と、性行為の前後に服用する方法があります。使用方法を守って正しく服用すれば、性行為でHIVに感染するリスクを99%下げることが可能です。

参考:プライベートケアクリニック東京「飲むHIV予防、始めませんか(PrEP)」

間違いやすいPrEPとPEPの違い

PrEPと間違えやすいHIV予防法にPEPがあります。PrEPは性交渉をする前に継続的にHIVの薬を飲んで予防するのに対し、PEPは性交渉をした後に薬を飲みます。

コンドームなしの性行為を行った後にHIV感染が不安になった場合や、性被害にあった場合などにもPEPは用いられます。

参考:SH外来「PrEPの基礎知識」

HIV予防薬「PrEP」の効果

PrEPを適切に実施すれば、エイズ感染のリスクを99%予防できます。具体的な調査に国立国際医療研究センター病院に設立された、SH外来で行われたHIV/性感染症検査があります。

毎日服用するPrEPを実施する人124名とPrEPを実施しない人177名を、2年以上追跡しました。PrEPを実施しなかった177名のうち、HIVに感染したのは11名でした。PrEPを実施してHIVに感染したのは、124名中0名でした。

参考:NIID国立感染症研究所「首都圏近郊におけるPrEPのエビデンスと疫学的影響」

PrEPは世界的に認められている

PrEP利用者はHIV感染率が著しく低く、性感染症の罹患率はPrEPを利用していない人に比べて高い傾向があると世界的に認められています。

PrEPを利用することで、HIVの予防効果を得られるほかに、定期的な性感染症検査の実施で早期発見・早期治療が可能です。

参考:NIID国立感染症研究所「首都圏近郊におけるPrEPのエビデンスと疫学的影響」

PrEPの利用者は増えている

PrEPの効果が世界中で認められ広まったことで、日本の都内でもジェネリック薬を取り扱うクリニックが増えています。

「手に取りやすい価格のジェネリック薬でHIV感染を予防できるなら」とPrEPの利用を考える人が多くなり、PrEP利用者は日本でも増え続けています

参考:NIID国立感染症研究所「首都圏近郊におけるPrEPのエビデンスと疫学的影響」

HIV予防薬「PrEP」の副作用と注意点

PrEPの主な副作用

・腹痛
・下痢
・頭痛
・倦怠感
・発疹

PrEP(プレップ)は、服用するほとんどの方が副作用を感じません。短期間の服用では、まれに頭痛や腹痛、吐き気といった副作用が現れることがあります。副作用が現れたとしても症状は軽く、数週間でなくなります。

イギリスで行われたPrEPの効果を調べる調査では、副作用が現れたのは参加者のうちのわずかでした。

参考:PrEP TOKYO「9.副作用はあるの?」

PrEPを飲めない場合もある

PrEPを使用できない人
  • HIV陽性者
  • 腎機能に問題がある
  • B型肝炎患者
  • 骨粗鬆症を治療中の方
  • 薬の成分にアレルギーがある方

PrEPはHIV予防薬のため、HIV陽性者には処方できません。またPrEPの薬は、B型肝炎の治療薬でもあり、B型肝炎患者の方のなかには、PrEPを利用することで体調不良に陥る方もいます。

腎機能に不安がある・B型肝炎患者の方はリスクがありますが、使用できる場合もあるため、必ず医師に相談しましょう。

参考:プライベートケアクリニック東京「飲むHIV予防、始めませんか(PrEP)」

HIV予防薬「PrEP」で使われる薬の種類

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PrEPを利用する際は薬の特徴をそれぞれ知っておき、デメリットまで理解して選択することが大切です。副作用や処方対象者がそれぞれ異なるため、確認しておきましょう。

この項目では、HIV予防薬PrEPで使用される薬の種類と特徴、副作用についてご紹介します。

PrEP薬の種類1:ツルバダ

ツルバダの内服方法には、1日1回1錠を毎日内服する方法とリスク行為の前後で内服する方法があります。短期的な使用による副作用には、腹痛・下痢・頭痛・嘔吐・皮疹がありますが、症状が軽く数週間で自然におさまります。

長期的な使用では、腎障害や骨塩減少などがあげられますが、定期的な検査も受けるため大事に至ることはまれです。

参考:SH外来「PrEPの基礎知識」

PrEP薬の種類2:デシコビ

デシコビの服用方法は、1日1回1錠を毎日内服するDaily PrEPです。副作用には嘔気や下痢があります。それぞれ発現確率は1%程度です。服用対象者は、男性とトランスジェンダー女性で、性行為によるHIV感染を予防できます。

参考:SH外来「PrEPの基礎知識」

HIV予防薬「PrEP」の飲み方
何日前から飲めばいい?

PrEPの内服開始時期は、HIV感染が心配な部位によって異なります。膣や前方性器からの感染が不安な方は、性交渉の7日前までに飲み始めておく必要があります。

肛門感染の心配がある方は、性交渉の2〜24時間前までに飲み始めましょう。PrEPをやめたい場合は、最後の性行為から48時間後までは飲み続けます。

参考:PrEP@TOKYO「PrEP FAQs」

1日1回毎日服用する「デイリーPrEP」

1日に1回毎日服用するデイリーPrEPは、HIV感染のリスクがあるすべての人に有効性が認められています。ゲイ・バイ男性・異性愛男性・女性・トランスジェンダー・薬物静注によるHIV感染リスクのある人にも有効です。

デイリーPrEPは性行為やリスク行為をしない場合も、飲み続ける必要があります。

参考:PrEP in JAPAN「PrEP入門/服用方法」

性行為の前後で服用する「オンデマンドPrEP」

オンデマンドPrEPは性行為の2〜24時間前に2錠、最初の服用から24時間後に1錠48時間後に1錠を服用します。薬を飲む頻度がデイリーPrEPより低いため、治療費を抑えることが可能です。オンデマンドPrEPを選択できるのは次の人です。

  • 性行為の頻度があまり高くない
  • 性行為の予定が事前にわかり内服できる
【補足】飲み忘れたらどうなる?

PrEPは一度服用を忘れてしまったとしても、それまで正しく服用できていればすぐに効果が切れることはありません。

そのため飲み忘れに気づいたタイミングで1錠飲み、次の日には習慣通りの服用リズムに戻せば問題ありません。

参考:PrEP@TOKYO「8.PrEPの服用を忘れた場合、どうすればいいの?」

HIV予防薬「PrEP」の値段
保険適用できるかを解説

1ヶ月のPrEPの値段は、デイリーPrEPの場合12,000円前後、オンデマンドPrEPの場合6,000円前後です。クリニックによっては3ヶ月セットや6ヶ月セットで、販売しているところもあります。

続ける予定の方はセットを利用することで、費用を抑えることができます。

参考:プライベートケアクリニック東京「飲むHIV予防、始めませんか(PrEP)」

PrEPは現状、保険適用はできない

PrEPは現状、保険適用はできません。自由診療のため、治療費は全額自己負担です。費用を抑えるためには、3ヶ月セットや6ヶ月セットといったセット販売価格を利用したり、クリニックごとの料金をしっかり確認しましょう。

参考:HIVマップ「HIVの新常識 HIVの感染を防げるPrEPってなに」

PrEPはこのような人におすすめ

PrEP服用がおすすめの人

・パートナーがHIVに感染している
・最近性病にかかった
・コンドームを使用しないことがある
・性行為をする相手が多い
・風俗などで働いている

パートナーや性行為相手がHIVに感染していたことがわかると、不安になる人が多いと思います。しかしHIVに感染していても、定期的な検査を受けていない場合は、感染に気づかないことも少なくありません。

プライベートや仕事で性行為をする相手が多い方は、特にHIV予防に慎重になる必要があります。他人事とは思わずに、定期的な検査と予防を実施しましょう。

参考:SH外来「PrEPの基礎知識」

HIV予防薬「PrEP」の服用の流れ
服用前後の必要な検査を紹介

STEP.1
初診
PrEPの実施を考えている方は、来院予約をとって病院やクリニックに来院しましょう。オンライン診療を選択した方は来院の必要はありません。電話やチャットで予約の時間に、医師との問診や診察が始まります。初診では医師からの説明を受け、PrEPの服用計画を立てます。
STEP.2
検査
PrEPを開始する前に必要な3つの検査を実施します。HIVの検査・B型肝炎の検査・腎機能の検査のうち1つでも異常があると、PrEPを受けられない可能性があります。検査で慢性B型肝炎と診断された場合は、オンデマンドPrEPは選択できず、デイリーPrEPのみになります。
STEP.3
PrEP開始
PrEPの検査の結果、問題がなければすぐにPrEPを開始します。検査結果はおよそ20分からその日中に出ます。検査終了からPrEPを開始するまでの間は、感染状況が変わる可能性があるため、性行為をしてはいけません
STEP.4
PrEP開始後1ヶ月
PrEP開始後1ヶ月のタイミングで、HIVの検査が必要です。今後もPrEPを継続しても問題ないかの確認もしていきます。安全に正しく服用するために、医師の診察とHIVの検査を受けて、不安なことは相談しましょう。
STEP.5
PrEP開始後の検診
PrEP開始後は最低でも3ヶ月に1回、HIVの検査を受ける必要があります。腎機能の検査は6ヶ月〜1年に1回受けましょう。腎機能の状態や年齢によって推奨される頻度は異なります。合わせて他の性感染症の検査も受けると良いですよ。

参考:SH外来「PrEPの基礎知識」

\HIV検査を自宅で行える/

HIV予防薬「PrEP」の購入方法
個人輸入は危険?どこで買える?

HIV予防薬「PrEP」の購入方法 個人輸入は危険?どこで買える?_画像

PrEPの主な購入方法

・クリニックでの処方
・オンライン診療での処方

・個人輸入で購入

日本ではPrEPで使用する薬を購入しようとしても薬事承認されておらず、薬代が高額になります。値段の安いジェネリック薬を手に入れるには、クリニックでジェネリック薬を処方してもらうか、オンライン診療で処方してもらう必要があります。

薬の個人輸入は品質や効果、保証などの問題があることが多いため避けましょう

参考:PrEP@TOKYO「どこからPrEPを購入(個人輸入)したらいい?」

個人輸入サイトでの購入は
リスクが高い

個人輸入サイトでの購入の危険性

・偽薬の可能性がある
・衛生面に問題がある場合がある
・正しく服用しないとリスクがある

個人輸入サイトでPrEPの薬を購入すると、偽薬の可能性や薬が作られた環境の衛生面の問題などがあります。海外では偽薬の問題が大きく取り上げられることもあり、認可された工場で作られたものとも限らないため、衛生面に問題がある可能性もあります。

通院が億劫な方や自宅で薬を受け取りたい方は、オンライン診療で処方を受けましょう。

参考:いだてんクリニック「HIVが心配…日頃からできるHIV予防薬PrEPとは?」

病院へ行くのに抵抗があるなら
オンライン診療がおすすめ

個人輸入は薬自体に危険性があり、検査や医師の指導を受けないことで、HIVウイルスの耐性化B型肝炎の悪化リスクが高まります。

オンライン診療であれば、郵送キットでの検査や常用薬との飲み合わせの相談などができ、個人輸入よりもリスクを下げることが可能です。通院の必要もないため、病院に行くのが億劫な方にもおすすめです。

参考:いだてんクリニック「HIVが心配…日頃からできるHIV予防薬PrEPとは?」

PrEPを飲む前にHIV検査をするならCUREA CLINICへ

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キュレアクリニックの料金表

メニュー 料金(税込)
男性5項目検査キット 15,000円
男性2項目検査キット 9,900円

※上記はすべて税込価格です。

クリニックのおすすめポイント
・LINEで顔を知られずに診療可能
・通院の手間なし
・相談料や診察料が無料

PrEPを実施する前に、HIVの検査は必須です。しかし通院したり、保健所に行くのが億劫という方も少なくありません。CUREA CLINICでは、郵送でHIVやその他の性病検査ができる検査キットを取り扱っています。CUREA CLINICはLINEチャットでの診療が可能なため、顔を知られたくない方も安心して相談できますよ。相談料や診察料がかからないのも嬉しいポイントです。

キュレアクリニックの基本情報

治療内容  投薬治療
対象の性病 クラミジア
マイコプラズマ/ウレアプラズマ
初診料・再診料  無料
検査料  9,900〜28,000円
オンライン診療  初診から可能
診察方法  LINEチャット
配送料  440円
発送  最短翌日発送
支払い方法 クレジットカード
銀行振込
受け取り方法  ポスト投函
診療時間 9:30〜18:00
全国院数  全国1院

※上記はすべて税込価格です

【まとめ】セックスの頻度が高いならPrEPの服用を検討しよう

この記事ではPrEPの副作用や購入できる場所などを解説してきました。PrEPは正しく利用することで、HIV感染を99%防ぐことができます。保険適用はできない薬ですが、個人輸入は偽薬や健康被害の問題があるため避けましょう。

病院に行くのがいやな方は、オンライン診療がおすすめです。自宅にいながら診察や性病検査が受けられますよ。

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