近年感染が拡大されつつある性病の中には、HIVや梅毒など発症や重症化すると命に係わる病気もあり、感染予防が重要です。
特に感染率が高くなる性行為では、前後の性病対策をしておくことが大切ですが、予防方法を理解したうえで対策しなければ意味がなくなってしまいます。
性行為前後の性病対策や性病の感染経路を詳しく解説しているので、感染が疑われるようなケースに当てはまっているなら、早めに性病検査を受けるようにしましょう。
行為後にアルコール消毒をすれば感染を予防できる?
性行為後にアルコール消毒をすれば、感染が予防できると思われる人も多いですが、実際はアルコール消毒では、性病の感染を予防することは難しいと言われています。
逆に、性器などにアルコール消毒を使用してしまうと、皮膚が荒れてしまったりしてしまう危険性があるので避けておきましょう。
性行為後の性病対策には、正しい知識をもっておこなうことが重要です。
行為後にできる性病対策
性行為後に性病を予防できる方法は多数あります。
ここでは、一般的な性行為後に感染予防が期待できる対策をご紹介しているので、性行為のあとは、必ず実践するようにしておきましょう。
ただし、紹介している対策は、あくまで感染予防です。
性病感染を完全に防げるものではないため、体に異常を感じたら、すぐに性病検査を受けることが大切です。
行為後の性病対策1:排尿する
性行為が終わったら、排尿を心がけておきましょう。
排尿は、尿道などに入ってしまったウイルスなどを体外に押し出してくれるため、性病に感染してしまうリスクを下げられるのです。
また、女性に多い膀胱炎の予防にもなり、雑菌が繁殖することを防げます。
参考:セックス後にできる性病予防|KARADA内科クリニック
行為後の性病対策2:シャワーを浴びる
性行為後にシャワーを浴びると、性器などについたウイルスを洗い流すことができます。
しかし、必ずしも感染を防げるわけではなく、血液や粘膜から性病に感染するリスクが残ってしまうことを忘れてはなりません。
性行為後のシャワーだけでなく、他の感染対策なども合わせた予防対策の1つだと考えておきましょう。
行為後の性病対策3:うがいをする
うがいは、口腔内の雑菌やウイルスの多くを洗浄できる期待が持てます。
ヘルペスやクラミジアなどの性病が、口内に侵入していたとしても、うがいによって大半のウイルスを洗い流すことができるのです。
イソジンを使ったうがいが効果を高めると言われていますが、口腔内の必要な菌も殺菌してしまうため、逆効果となってしまう恐れもあるので、注意しておいてください。
行為後の性病対策4:HIV予防薬「PEP」を飲む
性行為後72時間以内から服用を開始すれば、HIV感染を防げる薬がPEP(ペップ)です。
PEP(ペップ)は、HIV感染患者が服用している薬であり、高い確率でHIVウイルスの体内侵入を防げると言われています。
医療従事者の針刺し事故が起きたときにも、PEP(ペップ)が使用されているほどです。
ただし、日本では未承認の薬であることから、処方してもらえるクリニックを見つけて受診してください。
参考:性行為後にエイズ(HIV)予防できる!PEP療法をご紹介します|パーソナルヘルスクリニック
行為後の性病対策5:性病検査を受ける
性行為後に性病が心配になったら、まずは性病検査を受けることがおすすめです。
梅毒など性病の種類によっては、一定期間で症状が消失してしまう性病もあるため、少しで性病感染に不安があるなら、早めに性病検査を受けるようにしましょう。
性病は自然治癒が見込めない種類が多く、放置すればするほど悪化してしまう恐れがあります。
早期発見は、治療費用や身体にも負担が少ないため、誰かに感染させたり性病が悪化したりしないよう、早めの性病検査がおすすめです。
行為前にできる性病対策
性病は、性行為前に感染対策をすることで、感染確率を低下できる期待が持てます。
コンドームによる性病感染は、100%ではありません。
また、性行為の相手は性病に感染していても無症状である可能性も高いため、事前にできる感染予防対策が大切です。
行為前の性病対策1:手を洗う・うがいをする
性器だけでなく、皮膚や口の中には病原菌がたくさん付着しているため、性行為前には手洗いやうがいを徹底しましょう。
手でお互いの性器を触ったり、口と性器が触れ合ったりすると、性感染症のリスクが高まります。
なお、歯磨きをする場合は出血しないようにしなければなりません。
口の中の小さな傷であっても、傷口から感染したり血液により感染したりするリスクがあるので、注意しておいてください。
参考:性病のすぐにできる予防方法-ワクチン・予防薬-|パーソナルヘルスクリニック
行為前の性病対策2:シャワーをする
性病の中には、自然に存在する常在菌によって発症するものや、外部の空気に触れても長く生き続けているウイルスもいます。
そのため、性行為前にはシャワーや入浴で、体を清潔にしておくことが大切です。
屋外の性行為は、体を清潔にできないだけでなく、体に付着する菌やウイルスが非常に多いため、性病に感染するリスクが非常に高いと言われています。
行為前の性病対策3:排尿・排便をする
性病は膣性交だけでなく、口腔や直腸、尿道からも感染する可能性があります。
性行為前の排尿や排便には、尿道や肛門付近に付着する菌やウイルスの感染リスクを、引き下げる効果が期待できるのです。
ただし、女性は排尿や排便後に前から後ろへ拭かなかければ、膣内に菌やウイルスが侵入してしまうため、注意しておきましょう。
行為前の性病対策4:性行為の相手を限定する
性病に感染している人の中には、不特定多数の人と性行為をしているケースが数多くあります。
パートナーが限定されていれば、たとえ性病に感染していてもお互いに治療することでピンポン感染を防げますが、相手が複数になると誰から感染したのかを特定することが困難となってしまうのです。
性病には、ヘルペスのように完治しない性病もあり、再発を繰り返したりピンポン感染したりすることがあります。
特に性行為の相手が限定されていない場合は、複数の性病に感染する重複感染リスクが高まるため、必要以上に性行為の相手を増やさないことが性病の感染予防に繋がるのです
行為前の性病対策5:コンドームをする
コンドームには、皮膚や粘膜の接触、精液や膣分泌などによる性病感染を防ぐ効果があります。
最も感染が恐れられるHIVは、正しくコンドームを使用すれば80~90%まで感染予防ができると言われているのです。
しかし、淋病なら62%、クラミジアは26%と低い予防効果であるデータもあるため、コンドーム以外の感染対策も重要であることを覚えておきましょう。
行為前の性病対6:HIV予防薬「PrEP」を飲む
HIV感染予防が期待できるPrEP(プレップ)は、性風俗やコンドームを使わず性交渉をする人におすすめの性病感染対策です。
PrEP(プレップ)には、1日1回同じ時間に毎日服用する方法と、性行為の24~2時間前までに服用して、以後24時間ごとに服用する方法があります。
長期服用は腎機能に影響が出る可能性があることから、PrEP(プレップ)を服用する前には腎機能を調べる必要があり、必ず医師の診察を受けたうえで処方してもらいましょう。
参考:飲むHIV予防、始めませんか(PrEP)|プライベートケアクリニック東京
行為前の性病対策7:ワクチンを接種する
性病の感染を防ぐ方法には、事前にワクチンを接種する方法もあります。
ただし、すべての性病に対してワクチンがあるわけではありません。
性病予防が期待できるワクチンは種類が限られているため、日頃の予防対策とともに、ワクチンも視野にいれて性病の感染対策を意識しておきましょう。
性病予防ワクチンの主な種類
HPVは子宮がんや膣がん、肛門がんや陰茎がん、中喉頭がんなどを発症するリスク、低リスク型HPVは尖圭コンジローマ感染のリスクがあります。
なお、HPVと低リスク型HPVは別の型であるため、混同しないようにしておきましょう。
そもそも性病はどうやって感染するのか
性病は膣性交だけでなく、オーラルセックスやキスにも感染リスクがあります。
また、アダルトグッズから性病に感染する可能性もあるため、使用には注意しておかなくてはなりません。
性病感染を回避するためには、膣性交以外の感染にも知識を持っておくことが大切です。
オーラルセックス
性病を患っている人の性器と口が触れるオーラルセックスでは、喉に性病が感染してしまい、以下のような性病を発症してしまいます。
- 喉頭クラミジア
- 喉頭淋病
- 喉頭マイコプラズマ
- 喉頭ウレアプラズマ
このような喉の性病を発症している人が、健康な人とオーラルセックスすることで、更に感染は広まっていくのです。
そのほか、オーラルセックスにより梅毒やヘルベス、HIVやB型肝炎などの感染リスクもあるため、注意しておきましょう。
キス
ディープキスにより相手の唾液が体内に入り、喉に存在する性病の菌やウイルスも感染する可能性があります。
- 喉頭淋病
- 喉頭クラミジア
- 喉頭マイコプラズマ
- 喉頭ウレアプラズマ
- 梅毒
- 口唇ヘルペス
フレンチキスで感染するリスクは低いですが、歯磨きによる見えない傷から感染する可能性が考えられるのです。
特に口内炎がある場合は、キスによる感染が高くなるため、注意しておいてください。
性器やアダルトグッズに触れる
性病に感染している人が使用したアダルトグッズや直接性器に触れた手で、性器や口に触れると以下のような性病も感染するリスクが高まります。
- クラミジア
- 淋病
- トリコモナス
「膣性交をしていないのに性病に感染した」というケースは、手やアダルトグッズを介して感染している場合があるため、膣性交でなくても性病感染の対策に敏感になっておくことが大切です。
参考:性病の感染経路はセックスだけ?感染を防ぐための対策とは?|プライベートクリニック
性行為以外の日常生活でも性病対策はしておいたほうがいい
性病に感染するのは性行為だけではありません。
日常生活でよく使用るすタオルや便座を介して、性病に感染する可能性があるのです。
思い当たる性行為がなくても、日常生活には性病に感染するリスクがあることを理解して、対策しておきましょう。
衣類やタオルを清潔にしておく
性行為により陰毛が触れ合うことで、毛じらみに感染する可能性があります。
また、衣類や下着、寝具には毛じらみの卵が残っているため、卵が付着して感染するリスクもあるのです。
淋病やクラミジアなどは、衣類やタオルを共有することで感染する恐れがあることも覚えておいてください。
参考:性病の感染経路はセックスだけ?感染を防ぐための対策とは?|プライベートクリニック
トイレの便座は拭いてから座る
公共のトイレでは、便座に付着したトリコモナスに触れると、膣トリコモナスを発症する恐れがあります。
オリモノの異臭や増加、かゆみなどを引き起こすため、特に公共のトイレを使用するときは便座クリーナーを使用するようにしましょう。
性行為をしていない中高年の女性でも、膣トリコモナスや淋病に感染しているケースが多いため、便座は拭いてから座ることを意識づけておいてください。
温泉やサウナなどの公衆浴場の床や椅子は直接性器が触れないようにする
温泉やサウナなど、不特定多数の人が裸で利用する床や椅子に性器が触れると、クラミジアや淋病、梅毒に感染する恐れがあります。
銭湯などで椅子やサウナを使用する場合は、タオルを敷き直接性器が触れないようにすることで、感染リスクを回避しましょう。
サウナマットがあるからと安心せず、性器が触れそうな場所には持参した清潔なタオルを敷くなど、感染対策が重要です。
性病が心配なときは医療機関での性病検査を!
性病に感染してしまうリスクは、性行為だけでなく日常生活にも隠れています。
性器のできものや痒み、オリモノの異臭など気になることがあれば、性病感染を疑い、早めに検査することが大切です。
医療機関の対面診療で検査をする方法以外に、オンライン性病検査もあるため、誰にも知られず検査することができます。
性病は、放置すると重症化することもあり、自然治癒が見込めない性病も数多くあるのです。
早期発見・治療が重要であるため、少しでも違和感があるなら、性病検査をするようにしておきましょう。
性病検査を受けるならCUREA CULINICへ
キュレアクリニックの料金表
メニュー | 料金(税込) |
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女性・男性2項目検査キット | 9,900円 |
男性5項目検査キット | 15,000円 |
※上記はすべて税込価格です。
・LINEで簡単に手続きができる
・他院の検査結果でも治療薬を処方
キュレアクリニックなら、オンラインで性病検査が可能なので、検査キットを使って自宅で性病検査ができます。
LINEを使って検査キットを申し込むので、性病検査を誰にも知られることはなく、検査で陽性が出れば継続して治療薬を処方してもらえるので安心です。
他院でおこなった性病検査で陽性が判明している場合は、その結果をLINEで提出すると、検査をせず治療薬を処方することもできます。
キュレアクリニックの基本情報
治療内容 | 投薬治療 |
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対象の性病 | クラミジア・ウレアプラズマ・ウレアプラズマ |
初診料・再診料 | 無料 |
検査料 | 9,900円~28,000円 |
オンライン診療 | 初診から可能 |
診察方法 | LINEチャット診療 |
配送料 | 440円 |
発送 | 最短翌日発送 |
支払い方法 | クレジットカード・銀行振込 |
受け取り方法 | ポスト投函 |
診療時間 | 9:30~18:00 |
全国院数 | 1院 |
※上記はすべて税込価格です
行為前後の性病対策まとめ
性病感染の多くは性行為で、膣性交だけでなくオーラルセックスやディープキスで感染することもあり、性行為前後は感染対策が重要です。
しかし、近年性病感染が拡大されつつあり、タオルや下着の共有、公衆トイレや温泉、サウナなど日常生活でも性病に感染してしまう可能性があることも、忘れてはなりません。
性病は、早期の検査と治療が大切です。
自宅でも手軽に性病検査ができるため、性器の痒みや異臭など、少しでも違和感を感じたら、オンライン診療を利用して性病検査を実施するようにしておいてください。
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